新宿支部責任者
高橋英明師範(七段) 高橋師範掲載記事(三菱グループ広報誌)
「選手として試合に出ていても、いざという時に役に立たないようでは意味がない」という考えと、「実践性と安全性を両立させた武道」という理念が、基本としてあります。
このため、従来の技に加えて投げ技や寝技(絞め技と関節技)も身につけますが、あくまで日本の武道のひとつである「空道」として、立ち技を中心としつつ実践的な強さを追求しています。
また、素手及び着衣が原則となります。これも、「武道」であることによりますし、また、いざという時には衣服をまとっているほうが現実的であることによります。
私も、「日本人として武道を身につけたい」ということと、「どうせならば実践的な武道をやりたい」という気持ちから始めました。もう30年以上になります。
強くありたいという本能を忘れずに、個人のアイデンティティを確立するためのひとつの手段として、空道という武道を位置付けることができると思います。最近はバーチャルな世界で格闘技を楽しむ傾向が強くなっていますが、一方で現実の強さを身につける必要性も増していると思います。
このような道を追求するには年齢や立場は関係ありません。新宿支部は社会人の塾生が多く、色々な年齢の人たちが、それぞれ稽古時間の捻出に苦労しながらやっています。
やる気さえあれば、どのような方でも歓迎します。
「新宿支部の稽古」
2ヶ月サイクルくらいで稽古のメニューは変えていますが、基本的に、木曜日は基本稽古と移動稽古を中心とし、加えて技研及び軽い組み手、日曜日はミット練習、投げ・グランド練習、及び組み手が中心となります。
月に1度は、サンドバックを使用した稽古をするため、総本部での稽古もしています。この他、冬季には、対刃物なども想定した護身術にも時間を割いています。
稽古は週に2回しかありませんが、物足りない方は、総本部の稽古に参加することもできます。